加茂若宮神社(飛騨市)概要: 加茂若宮神社は岐阜県飛騨市神岡町殿に鎮座している神社です。加茂若宮神社の創建年等の詳細は不詳ですが平安時代に編纂された日本三代実録の元慶5年(881)の条に正六位上だった賀茂若宮神が従五位下の神階を得た事が記載されている事から平安時代には既に祭祀が行われていた事が推察されます。
中世は長く当地を支配した江馬氏の崇敬社として社殿の造営や社領の寄進、社宝の奉納が繰り返し行われ、加茂若宮神社の境内も江馬氏の居城である江馬氏館(下館)や、江馬氏の菩提寺である瑞岸寺とも近く信仰の篤さが窺えます。
特に江馬高原太郎平朝臣の信仰は篤く、寛喜2年(1230)には社殿を再建と社宝の奉納を行い、祭祀を執行、境内では競馬が行われました。
天正10年(1582)、姉小路氏(三木氏)との八日町の戦いに敗れ江馬氏が事実上滅亡すると、庇護者を失い衰微しましたが、その後に領主となった金森氏が庇護し、当地に配された金森重勝(飛騨高山藩第2代藩主・金森可重の5男・高原郷3千石)は寛永2年(1625)に加茂若宮神社の社殿を再建しています。
しかし、元禄5年(1692)に金森家が移封となり当地を離れると庇護者を失い、元禄7年(1694)には大幅に社領が減じられています。祭神:賀茂御祖大神。
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加茂若宮神社:上空画像
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